
2026年3月14日、白金キャンパスを舞台に「第3回 北里研究者サミット」が開催されました。本サミットは、分野を越えて交流し、新たな研究の芽を生み出すことを目的に始まった取り組みで、今年は145名(第1回開催は約80名)が参加。
会場には、研究の最前線で活躍する“自称”若手研究者が集い、講演・ポスター発表・ディスカッションを通じて活気ある交流が繰り広げられました。フォーラムの様子をレポートします。
■学長挨拶:「学部の壁を作らず融合しよう」
開会に際し、砂塚敏明 学長は「この研究者サミットを部門横断交流の契機としてもらい、学部の壁を作らず融合しよう。学統を受け継ぎながら連携して研究力を強化し、オンリーワンの大学になろう。」とメッセージ。
今年は特に 社会実装・産学連携・スタートアップ をテーマとした講演が多く、研究成果を社会に還元する視点が強調されました。


■知財・産学連携・起業等に関する講演会
午前の講演会では、冨士良宏 部長(知財・研究推進部/特任教授・弁理士)、藤岡正人 教授(医学部医学科長 /分子遺伝学)の両氏が登壇。
特許や知財戦略の考え方、臨床からスタートアップを立ち上げてきた経験談、医師主導治験で培った実践的知見などが共有され、会場は“研究と社会実装のリアル”を学ぶ貴重な機会となりました。北里の研究サポート体制にも触れ、「研究者は一人じゃない。サポート体制を活用しましょう。」というメッセージもありました。


■産学連携や社会実装に関する企業講演
続いて登壇したのは、研究者発ベンチャーとして名高い株式会社リバネス。井上 浄 代表取締役社長 CCOより、研究を社会実装へ展開するプロセス、分野横断でミッションを創る手法、腸内環境層別化プロジェクトの紹介(株式会社メタジェン - 腸内環境に合ったヘルスケアをあたりまえに)など、多彩な実例が共有されました。
研究者と起業家の立場両方からのエピソードが紹介され、「研究成果は誰かが実装してくれるわけではない。自分でやるのです。」という熱いメッセージもありました。「研究と社会を繋ぐ」というテーマを身近に感じられる内容でした。


■イノベーションメンターによる講演・フリーディスカッション
午後は、イノベーションメンター陣 が登場。生物有機化学、生命物理学、AI・データサイエンスなど多様な専門家から講演が行われました。後半のフリーディスカッションでは各イノベーションメンターのもと、研究分野を越えた研究者が集い、自由な意見交換が実施。分野が異なるからこそ生まれるアイデアや連携の芽が、随所で立ち上がっていました。






■ポスター発表&交流会
15時から行われたポスターセッションでは、約100演題もの学内シーズが集結。創薬、天然物、感染症、生物物理、海洋生物、臨床医学、看護学、医療科学、データサイエンス、さらには一般教育部の人文社会科学まで、北里大学ならではの学際的研究が並び、終始活発な議論が行われました。続く交流会では「今度ぜひラボを見に来てください。」「共同研究できるかも。」といった声が飛び交い、多くの新しい縦横のつながりが生まれました。






■まとめ:学内外の連携から未来を拓く研究を



今年のサミットは、研究者同士の交流を促すだけでなく、
社会実装を見据えた研究の進め方
知財・産学連携の基礎知識
スタートアップ創出のヒント
など、研究力強化に向けた実践的視点が随所に盛り込まれたイベントとなりました。

2026年4月には「北里大学研究推進センター」が設置され、学内の研究推進体制が大きく進化します。今回のサミットで生まれたつながりが、北里大学の研究をさらに前へと進める原動力となることが期待されます。
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