
砂の上なら、思いきり飛びこんでも、痛くない。北里大学医療衛生学部の宮嶋彩美海さん(4年)は昨年11月、ポルトガルの砂浜で開催された「WFDF2025世界ビーチアルティメット選手権大会」に、日本代表として出場しました。大好きなビーチを駆け抜け、12試合を戦い抜いた宮嶋さんに、世界選手権の思い出と今後について語ってもらいました。(3回目/全3回)
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脳も目から学ぶ。アルティメット日本代表の宮嶋さんが、大学で学んだ「目の働き」(上)
北里大学で出会った「アルティメット」 宮嶋さんが歩んだ日本代表への道(中)
―― ポルトガルの世界選手権、動画で見ました。大活躍でしたね!
◆昨年8月の選考会に参加し、日本代表に選ばれました。決まったときは「怖い」という気持ちもありましたが、「自分ができることをやり切ろう」と心に決めたんです。
昨年11月、開幕戦となったポルトガル戦では、私が4点目と同点ゴールの7点目を決めて、10対9で勝ちました!オーストラリア、メキシコ、ウクライナ・・・・・・。いろんな国と、全部で12試合戦いました。
私の役割は、きれいなシュートを、全力で走って取ること。「砂浜で早く走れる」という強みを評価してもらえたから、日本代表になれたんだと思っています。

――ダイビングキャッチもよくするんですね。怖くないんですか?
◆アルティメットは芝生でプレーするのが一般的ですが、ビーチは足元が砂でふかふかしているので、思い切って走って飛び込めるのが楽しいんです。砂の上なら、ダイビングキャッチをしても痛くないんです。うまくなれば芝でも飛び込めるんですけど・・・・・・。私は、1年生の時、あざだらけでした。
――砂の上の方が、思い切ったプレーができるんですね。
◆1年生の時に湘南鵠沼海岸(ビーチ)で開かれた大会に出て気づいたのですが、砂に足を取られて走るのが遅くなる人が多いのに、私は砂の上の方が相対的に速く走れました。名前にも「海」が入っていますし、出身は湘南(神奈川県)。自分にとって砂浜は特別な場所です。
―― アルティメットは、試合以外のシーンも魅力的ですね。にぎやかで楽しそうです。
◆試合が終わると、両チームの選手が混ざって一つの大きな円陣を組む「スピリットサークル」という時間があります。お互いのプレーをたたえ合い、各チームが用意してきたプレゼントを交換することもあります。

あとは、歌ったり、踊ったり、応援も盛んです。応援で盛り上げることも評価されます。オープン試合の時は、日本選手の応援コールに乗ってくれる外国の方もいるんですよ!
――チームを超えた温かい交流も、アルティメットの良さですね。世界選手権の結果は、どうでしたか。
◆私はミックス(男女混合)部門で出場したのですが、19位でした。試合での話し合いの進め方や、応援などフェアプレーを評価され、「SOTG(スピリット・オブ・ザ・ゲーム)アワード」をいただけました!

――おめでとうございます! 3月にはいよいよ大学卒業ですね。進路は決まりましたか?
◆外資系のコンタクトレンズメーカーに就職します。眼科の先生方に製品を提案する営業職です。
北里大学では、先生との距離が近い環境で目について深く学べました。自分が近視なこともあって、「なぜメガネをかけないとぼやけるのか」といった実体験に基づきながら学べたのが、おもしろかったです。
卒業研究のテーマは、乱視について。川守田拓志教授のもとで研究しました。・・・・・・眼科で、小さな穴から気球の絵をのぞく機械を使った検査したことがありますか?
――あります。何を調べているのですか?
◆その機械では、自動で目の度数を測っています(多角的検査)。一方で、視力検査の表を見て「右です」などと本人が答えるのが、度数の「自覚的検査」です。研究では、この「機械が出した数字」と「本人が感じている見え方」の間にどれくらい差があるのかを検証しました。

――そういう研究ができるんですね・・・・・・! コンタクトレンズメーカーでは、大学での学びが生きますね。
◆目に関する専門知識を生かしたくて、仕事を選びました。ただ、「土日休み」であることも条件に就職先を探しました。週末は、アルティメットの練習に参加したいからです。社会人になっても、また日本代表を目指します。配属先がどこの地域になっても、近くの社会人チームを探して、アルティメットを続けます。
――今後も応援しています! ありがとうございました。

宮嶋 彩美海(みやじま あみか)
2003年生まれ、藤沢市出身。
北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科視覚機能療法学専攻在学。視能訓練士の資格取得を目標に、日々学業に取り組んでいる。
小学校から高校までバスケットボールに打ち込み、体を動かすことが好きな活動的な性格。高校時代はコロナ禍で部員5名という環境の中、仲間と工夫しながら練習を重ね、体力と粘り強さを身につけた。大学ではフリスビー競技「アルティメット」に挑戦し、学業と課外活動の両立を大切にしている。キャンパスのいま
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