
宮嶋彩美海さん(北里大学医療衛生学部4年)は、大学の部活で「アルティメット」と出会いました。楽しさの先に芽生えた「強くなりたい」という思いが、学外のより高いレベルの環境へ、突き動かしました。審判のいない独自のルールなど、アルティメットの魅力とともに、宮嶋さんが日本代表へと駆け上がった道のりを聞きました。(2回目/全3回 )
【これまでの記事はこちら】
脳も目から学ぶ。アルティメット日本代表の宮嶋さんが、大学で学んだ「目の働き」(上)
―― アルティメットを始めたきっかけを教えてください。
◆中学校の体育の授業で、アルティメットをやったことはありました。ただ、幼いころからずっと続けていたのはバスケットボールで、小学校はクラブチーム、中学・高校も部活でずっとバスケ漬けでした。
大学でも続けるか迷いましたが、バスケ部の練習は体育館で行います。「これまで室内競技を全力でやってきたから、大学では空の下で、開放感を味わいながら体を動かしてみたい」と思いました。
それで、新しいことに挑戦しようと体験入部したのが、外で試合をするアルティメット部でした。先輩方の雰囲気が良くて、入部を決めました。創部は2006年で、部員は60人くらいいます。週3回、主に相模原キャンパスのグラウンドで練習しています。

―― アルティメットとは、どんなスポーツですか?
◆ディスク(フリスビー)を使った7人制のチームスポーツです。100メートル×37メートルのフィールドで、ディスクを落とさずにパスをつないで、コート端の「エンドゾーン」でキャッチすれば得点になります。
審判がいなくて自分たちだけで判断する「セルフジャッジ制」が特徴です。ディスクを落としたら攻守交代なので「今、地面に落ちませんでした?」と確認し合ったり、「今のはファールです」「私の方が先に触れました」と主張し合ったりします。
―― 審判がいないと、意見がぶつかることもありますか?
◆そういう時は、プレーを一つ前に戻してやり直します。激しいスポーツですが、身体接触は禁止で、お互いを尊重する「スピリット・オブ・ザ・ゲーム(フェアプレー精神)」を大切にしています。

――大学からアルティメットを始めて、わずか4年で日本代表。そのスピード感に驚きました。どのタイミングで「世界」を意識し始めたのでしょうか?
◆社会人の方との出会いが大きかったです。日本代表として活躍されていた日本体育大学の元キャプテンが、北里大学近くの交番で働いていらして、アルティメット部に教えに来てくださっていたんです。
プレーが、ダイナミックで……。そんなすごい方が、私たち学生の目線に立って熱心に指導してくださいました。
また、1年生の時は、北里大学の部活内だけでわきあいあいとアルティメットをやっていましたが、もっと強くなりたい気持ちが生まれました。2年生からは他大学や社会人チームの練習にも混ぜてもらうようになって。大学の外にコミュニティが広がっていくのも、楽しかったですね。

アルティメットの日本代表は公募制です。4年生の時、実際に代表で活躍されている方と一緒に国内大会に出る機会があって、そこで「自分も」と感化されました。
昨年8月の選考会に参加し、日本代表に選ばれました。私は「上手い人が打ったきれいなシュートを、全力で走って取る」のが自分の役割だと思っています。
日本代表に決まったときは「怖い」という気持ちもありましたが、「自分ができることをやり切ろう」と覚悟しました。

宮嶋 彩美海(みやじま あみか)
2003年生まれ、藤沢市出身。
北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科視覚機能療法学専攻在学。視能訓練士の資格取得を目標に、日々学業に取り組んでいる。
小学校から高校までバスケットボールに打ち込み、体を動かすことが好きな活動的な性格。高校時代はコロナ禍で部員5名という環境の中、仲間と工夫しながら練習を重ね、体力と粘り強さを身につけた。大学ではフリスビー競技「アルティメット」に挑戦し、学業と課外活動の両立を大切にしている。キャンパスのいま
2026.6.11
キャンパスのいま
2026.6.4
キャンパスのいま
2026.5.28
キャンパスのいま
2026.3.19
キャンパスのいま
2026.2.26
キャンパスのいま
2026.2.19
キャンパスのいま
2024.12.02
砂塚敏明学長 国際化への思い 「生命科学の総合大学としてグローバルな問題への貢献を目指す」(上)
社会とつながる
2025.05.15
北里大学メディカルセンター わん!チームのシンボル(上)「北里メディカルドッグ交代式」レポート