砂塚敏明学長 国際化への思い  「生命科学の総合大学としてグローバルな問題への貢献を目指す」(中) 

国際的なチーム医療と国際部の役割

北里大学は、学祖北里柴三郎博士の「実学」の精神を受け継ぎ、グローバルな問題を解決する人材育成を進めるべく、ローベルト ・ コッホ研究所との連携をはじめとした国際交流を行っています。砂塚敏明学長が北里大学の国際化について、その展望を語りました。第2回は、国際的な「チーム医療演習」と国際化をサポートする国際部の役割について聞きました。

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砂塚敏明学長 国際化への思い  「生命科学の総合大学としてグローバルな問題への貢献を目指す」(上)

◇広がる「チーム医療演習」

-北里大学では医療系学部の学生が参加する「オール北里チーム医療演習」を「国際チーム医療演習」に発展させ、相模原キャンパスに海外の学生を招いてケーススタディを行っていますね。1チームに留学生が最低1名参加し、海外の医療福祉・保険制度の現況について情報共有をし、文化や価値観の違いなどを超えて、相互理解を深めています。2023年度は、欧米(オーストリア、チェコ、ドイツ、イタリア、スイス、ノルウェー、英国、米国)、アジア(ミャンマー、台湾)の学生が参加しました。-

 砂塚 北里大学は医療系学部が多く、最終的に国家試験を受けるため、カリキュラム的に余白が少なく、比較的柔軟にカリキュラムを組むことが出来る文系大学に比べてカリキュラムの中での国際交流が難しいところがあります。しかしながら、グローバル化が進む現代社会の中で、国際交流を通じて国際感覚を磨くことは非常に重要であること、それを北里の伝統であるチーム医療と掛け合わせることで、同時に多職種連携の重要性を学びながら、多様な価値観、多様な視点の重要性を身に着けることを目的に、「国際チーム医療演習」を行っています。昨年は10カ国から26人の学生が集まって、北里大学の学生と共に4種の症例についてディスカッションするなどしています。

 各国の文化の違いなどから、スムーズにコミュニケーションやディスカッションを進めるには難しさもありますが、各国の医療状況を知ることを学ぶのは重要なポイントであり、こうした形での国際交流に力を入れています。現在16カ国・地域の42大学・機関と連携を進めていますが、まだまだ少ないので、私が学長のうちに100カ所ぐらいに広げたいと思います。

◇国際交流を支える国際部

-北里大学では、国際化のスピードアップを目指して、国際部に「留学生支援」「海外留学支援」、「教職員支援」の三つのユニットを設けて、それぞれの国際化の取り組みを推進していく予定です。-

 砂塚 国際部では海外との交流のパイプ役という重要な仕事をしてもらっています。留学生の受け入れでは、住まい等の細かいケアをしています。また教職員支援の一環として、海外の大学・機関との協定締結サポートにも力を入れていく予定です。

国際交流における様々な手続きの煩雑さを国際部がサポートすることで、ハードルを下げ、様々な面での国際交流の活性化を目指しています。国際化のレベルを上げるためには、ヒト・モノ・カネが動くことが必要なので、様々な手続きのサポート、円滑化というのは国際部の大きなミッションであると考えています。(つづく)

砂塚 敏明(すなづか としあき)
北里大学学長・北里大学大村智記念研究所教授。主な研究分野は、微生物由来の生物活性天然物の発見、有機合成化学研究や創薬研究。大村智特別栄誉教授の後継者として、大村創薬グループで天然物に関する無尽蔵の可能性を引き出す研究を行っている。

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